見た。以前から、見たいと思っていた映画だ。
「旅のお手伝い」という求人広告に応募して、この仕事に足を
踏み入れる主人公。
旅とはあの世への旅立ちのことだった。
葬儀屋さんとは別に、亡くなった方を納棺するという独立した
仕事。地域性(舞台は山形)なのか、私はそういう仕事があるの
を初めて知った。
さて映画の主人公は最初のうちは、その仕事、辞めるタイミング
を探しているような取り組み方だったが次第に真摯に向き合う
ようになる。
主人公を演じる本木さんの、死者の旅支度をする所作が美しい。
親族の見ている前で、実に優しくいとおしげに尊厳を持って、
扱ってくれる。
着替えは肌を見せまいと体を片側に傾けながら、最後に着ている
物をサーっと抜き取る。マジックのようだ。胸の前で手を
合わせる形にするときも、武道の型を見ているようだ。
それぞれ様々な人生を生きて、身近な人たちとこの世での最後の
別れを美しい思い出にするように、細やかな心遣いをする。
そして、あの世に行くための最高の晴れ姿となる。
妻を亡くした旦那さんが主人公に
「今まで一緒にいて、一番きれいな妻です。」と、言って泣く。
仕事とは。。家族とは。。生とは。。死とは。。。
様々なことを考えさせられてしまう物語だった。
感激してしまった。
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私も「おくりびと」観ました。まだ母が今のようにチンプンカンプンになってない時に。
きっと泣くと覚悟していきました。調度母とけんかし息子もいなかったので。。
涙、涙でした。父の事を思い出し、また今後の母の姿を見ているようで。。。。
昨日早朝は母自ら体調が悪い、病院に行くといって行きましたが何ともなかったようです。これで来月心配していた定期受診を素直に受けてくれると思います。最近は攻撃的な様子がなく比較的おだやかですが夢のような会話に私がついていけなく毎日疲れます。
コメントありがとう。
「おくりびと」良い映画でしたね。
お母様、少し落ち着かれたようで良かった。
これから、どうなっていくのでしょうね。
夢のような会話は、どういうことなのか?
適当に受け答えして逃れても、繰り返し
繰り返しされると、優しくなんて出来ないよね。
でも、相手は悪意があるわけじゃないし。
こちら側が自分をコントロールするしか無い。
修養みたいですね。