2009年12月17日

見飽きない

私の妹が夕方、やってきた。
この人の名前は、比較的最後まで覚えていたおばあ。
今は「誰かな? わかる?」と聞いても
質問自体を無視する。
そして、その存在すら見えないよう〜

夕飯時のおばあの様子を見ていた妹。
「箸は使えるんだね。」
「もう少し経つと、ランチョンマットの絵をおかずと間違えて
箸で掴もうとするよ。」息子の解説
ホントに、その通りにランチョンマット上でエア箸使い。
「あら、ほんと!」
食事に飽きたのか、まだ汁が入っているお椀をランチョンマット
で、包み始める。
「あら、何するの?」
「おばあちゃん、駄目だよ。これ全部、食べて。」と、私。
「大変だね・・・」
食後にみかんを渡すと、食べ始めないで、またまたマットで
包み、向こうの方に押しやる。
「何なの?」
「何なのかなんて、判らないわよ。」
もう一度、新しいみかんを、手渡す。
今度は剥きはじめる。
「みかんは皮を剥いて、食べられるの?」
おばあは、みかんの皮を剥いて、半分位剥くと、房を取り分け
ないで丸ごとかぶりついた。
りんごを丸ごと食べる感じ?
「みかんの皮まで食べちゃうのかしら?」
「さあ・・?」
皮の所まで、食べてしまうと、残りの皮を剥き始めた。
「あぁ・・判っているのね。」
おばあの様子をじっと、見続ける妹。
「本当に動物みたいね。何だか見飽きないね。」
しきりに妙な感心をしながらおばあの様子に見入っている。

見飽きない・・・?

見飽きたよ・・・
 


posted by ふみ at 00:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつか貴女達も同じ動物のようになるんですよ
Posted by at 2014年01月04日 04:58
コメントありがとうございます。

私達も本能だけが残り、そうなるかもしれません。
ただ、こう表現した妹の気持ちは動物園の動物を見るような気持では無かったと思います。
皮を口にしないかとか、何かをこぼして、しまわないかと心配しながら見ています。
認知症という病気は切ないです。
Posted by ふみ at 2014年01月05日 00:38
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