2009年12月26日

本能か本性か

ご飯を前にしたときの、おばあはスイッチが入るよう。。
椅子に座らないうちから、箸を取り、茶碗を取り〜と、いった
具合で・・
「待って、待って、座ってから〜」
一度、箸や茶碗を取り上げようとするのだが、固くつかんで
離さない。
食事中は一心不乱って感じ・・
様子を見ながら、おかずを足したり、汁物を勧めたり
おばあの食べる速度が早くて、一緒に食事を取る回りの者は
落ち着かない気分になる。
そうして、一番早く食べ終わると、始めて食卓の上に目が向く。
夫がおばあの白湯や薬を用意する間、私はおばあのする
いたづらの見張り役。
ランチョンマットをたたみ始めたり、茶碗をマットで包んだり
食卓の上にある籠の中の果物などに手を伸ばす。
みかんを勧めたが、無視。
自分でバナナを実に素早く、さっと掴んだ。
「あっ、それは・・」重過ぎると思った。
みかんの方にさせたかったが、取り上げようとすると
バナナをむぎゅっと、つかんで離さない。
仕方なく、そのまま食べさせた。
食べ終わるのを待って、薬を飲ませ、入れ歯をはずした。
食卓から早く離れさせようと、居間に連れて行こうとしたその時
おばあは、立ち上がり際になんと・・
手づかみで刺身の一切れをパッと、つかんだ。
「あっ。そんなの駄目よ。。。」
手でちぎって、口に入れてしまった。
しょう油もつけないで、美味しくないでしょうに。。

食べたりないのか・・?
認知症になる前には、そんなことはしなかった。
他人の目や、常識や、お行儀といったことを全て意識しなく
なって、本性が出てきたのか?
腹が減ったら、食べる。そのシンプルな人間としての本能が
むき出しになってきたのか?

見るに耐えない光景で、認知症は悲しい病気だと思う。




posted by ふみ at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 問題行動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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