2010年07月25日

友人の父

先日、高校時代の友人としばらくぶりに会った。
毎年7月になると、心がうずく。というのか騒ぐ・・
忙しさに紛れて、やり過ごしてしまうことが多いのだが、
友達の一人が電話をしてきた。
「今年はお墓参りに行かない。」
「そうね、ここ何年か行ってないね。了解、また連絡する。」

平成14年7月25日に病気で亡くなった友人の墓参り。
友人2人を乗せ、葬式に行く途中、私の車が追突され、
ことさら印象深く刻まれた。
彼女は、その何年か前から、入退院を繰り返していた。
詳しくは聞かなかったのだが、癌で、定期的に検査をして、
数値が上がると、入院して治療をして出てくる。
お見舞いに行っても、食欲はあるし、明るいし、
(そういう面を見せていただけかもしれないが)
電話をすると明日から入院だとか、出てきた所だとか言って、
会っていた。
時には切ない電話をもらったこともあるが、また、元気な声を
聞かせてくれた。
ところが・・・病気は見逃してくれず、進行していた。
最後には肺に転移し、亡くなった。
あれから、まる8年が過ぎた。
彼女の携帯番号は、今も消去もせずに残っている。。。
ご両親はどうして、いらっしゃるだろうと気になった。
彼女は一人娘で、実家に住み、両親とご主人と一人息子がいて、
暮らしていた。
思い切って、電話をしてみた。
張りのある声の男性が出たので、ご主人かどうか尋ねたら
お父さんだった。
「私、高校時代の友人で、○○です。」
果たして・・判るかどうか?
「あ〜〜〜えっと・・なんて言ったっけな〜〜」
友人が呼ぶ私の愛称で名乗ると
「そうそう、○○ちゃんか・・珍しいな」
私の実家の商売、住んでいたところをお父さんの方から話す。
間違いなく、判っている。
すご〜〜い。ボケていない。。
お元気ですか?から始まって、年齢を聞くと91歳になられたそう。
奥様(友人の母)は腰を悪くして、病院とリハビリ施設を
行ったり来たり、車椅子で、もう自宅には戻れないだろうという。
今は娘婿と孫(男)の食事の支度を、お父さんがしているそう。
お墓と彼女の自宅は、近いので伺ってもよいか聞くと
「あ〜来てください。」

もう一人の友人に電話をし、都合のよい日を聞き、日程を決め、
電話をくれた友人に連絡。
3人で行った。
お墓参りの後、お父さんを訪ねた。
仏壇には、コーヒーが上がっていた。
彼女がコーヒーが好きだったので、毎朝、ご主人が置くそうだ。
ちょうど、その日はお母さんの転院の日で、留守。
お父さんだけが家にいた。
記憶を頼りに、思い出話。
お父さんは本当によく覚えている。
また自分の近況、孫(彼女の忘れ形見)の話、などもされるので
話題に事欠かない。
高校時代の彼女と同じクラブだった友人は年に2〜3回、
訪ねているようだ。偉い〜!
「ご飯を食べていきなさい。」というのを断って、
次回はご馳走してもらうことを約束して帰った。

私達の訪問を喜んでくれたのか。
亡き娘を思い出し、心かき乱してしまったのか?

わからない。。

足がお悪くて、金具が何本も入っているという。
朝の5時に起きて、朝食を作り、昼間は草むしり
台所も居間も仏間もお庭も、実にきれいにしている。
91歳のお父さんは、「生きてる」
淡々と、どんな状況も受け入れて、力まず、毎日を過ごして
いらっしゃる。
その場の自分の役割をこなして、いらっしゃる。
突然、訪ねた私達を普通に受け止めてくれた。

なんだか・・・感動ものだった。。

また、伺いたいな〜






posted by ふみ at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふみさん 素晴らしいお父さんですね。
91歳で・・・
なんだかお婿さんとお孫さんとお父さんの関係がとても良く連携できているみたいですね。
きっとそれは、娘さんの人柄ゆえのことかもしれませんね。

Posted by うちゃこ at 2010年07月27日 13:33
うちゃこさんへ

やっぱり、そう思う?
素敵なお父さんだよね。
家族のそれぞれが、自分の役割をこなして
「家族」しているって感じです。
家族の要であった、彼女がいなくなっても
きっと、いた時と変らないのかもしれませんね。

Posted by ふみ at 2010年07月27日 23:10
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