2008年02月04日

老いと介護

『老いと介護』  --*- 日経新聞から抜粋 -*--

上野千鶴子さんに聞く

東京大学大学院人文社会系研究科教授
著書には「近代家族の成立と終焉」「おひとりさまの老後」など


老人が苦しまずにあっという間に別れを告げる、いわゆる
ピンピンコロリ(PPK)は理想の死に方と見られているが、異論が
あるという。

PPKは突然死だから不自然死でしょう。これに対して自然死
というのは、加齢が進んで足腰が立たなくなり、食べられなく
なり、呼吸障害が起き、そして死に至ること。その過程はゆっく
りし、寝たきりになっても平均八ヶ月はある。
現実は生涯現役を目指すアンチエイジングやサクセスフルエイ
ジング(成功加齢)という考え方がもてはやされる。
相当の高齢になっても元気でいる高齢者に注目が集まっている。
壮年期、中年期を死の直前まで引き延ばそうという、こうした
思想背景にあるのは、要介護状態への拒否感です。手助けが
必要な老年期を見たくない、受け入れたくない、回避したいと
いう態度です。
誰でも死に方は選べないものです。元気でない高齢者を差別し
恐怖感をあおるような考え方は問題だと思う。
弱者を退ける発想は、役に立たないと生きていてはいけないと
いうファシズムにつながるでしょう。
老人を差別すると、必ずしっぺ返しを食らう。
どんな人でも必ず老いが待っていますから。

上野さんが介護の研究に入ったのは、いずれ介護を受ける側に
なるという自覚があったからだという。単身だから孤独死の
可能性が高い。

孤独死は、たまたま他人がいない時に亡くなるだけのこと。
一人暮らしなら一人で死ぬのは当たり前です。家族がいても
外出時間が多いのが実情。老人の多くは日中独居が現実。
今は孤独死を恐れることもないし、避けることも出来ない。

世間ではまだまだ看取りへのこだわりが強い。
「一人で死なせた」とか「親の死に目に会えなかった」という
状況は悲しいこととされ、残された家族は自分を責めることも
ある。

私はがんで死んだ父を見ていて、死んで行くのはたった一人で
成し遂げるとことん孤独な仕事だと思いました。
父が亡くなったときは、週に一度東京から遠距離介護していた
自分がたまたま居合わせましたが、全くの偶然でした。これが
父にとって幸運だったかはわかりません。

孤独というネガティブな表現を変えれば、生き残った人たちが
自分を責める必要もないかもしれない。
一人死と言えば、いいのでは。誰の人生でも最期は一人旅なの
ですから。

介護を受ける時には、できるだけ賢い消費者にならねばという
思いが、この分野への背を押した。
サービス提供者側の態勢は整い、経験が蓄積されてきたが
介護を受ける側からの発信は少ない。
サービスの受け手は、消費者としてまだ成熟していない。
だから、利用者の満足度を気にする一般のサービス業とは程遠い
多額のお金を払っても必ずしも上質のサービスを受けられない
のが今の介護の世界。それだけに、当事者の声がもっと大きく
ならなければと思う。

〜〜〜〜

新聞記事、全文ではなく適当に中略・後略してしまったが
おおまかな内容を書いてみた。

何だか、私にとっては気づかされることの多い内容だった。
はっきりと、潔い、ひとつの意見。




ラベル:高齢者 日経新聞
posted by ふみ at 00:12| Comment(2) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も思いました。
介護されないようにって努力ばかり前面で、それって現実的なのか現実的じゃないのか?疑問でした。
認知症を知らない方に限って、口を揃えて怖いっていいます。
私の旦那のお義母さんは、「私がボケたらよろしく」を一体、何度繰り返し私に言ってきたことか・・・^^;
私も、今まで何人もの身近の人の死を目の当たりにしてきました。
父方の祖父は、我が家で90歳を超えて老衰でした。。。
もちろん、病気の方もいました。。。
避けられない人の死。。。看病、認知症。。。
考えさせられます。。。
Posted by バカラ☆ at 2008年02月08日 21:12
バカラさんへ

コメントありがとう。
先日ね、私、健康診断を受けてきたのです。
何かあったら、ご自宅に電話をかけてもかまいませんか?
と、看護婦さんに聞かれたのです。
ハイ、もちろん。と、答えました。
そして自宅に私の不在中に電話が来たのです。
どういう内容か、本人以外には伝えないようで
「それでは、また」で終わってしまいました。
帰宅して、その話を聞いて私、不安に襲われました。
「何だろう? 再検査かな?」
一晩、色々考えてしまいました。最悪のことまで。
人間て、弱いものですね。
翌日、電話をしたら「健康診断の結果が出たので
近いうちにお越しください」でした。
「急いで行かなければならないことですか?
何か問題ある結果が出ましたか?」
「いえ、特には・・」
ほっと、力が抜けた感じ・・
少しオーバーかな(笑)
まだまだ、様々なことを受け止められない
情け無い自分を感じました。
ただ、歳を重ねていたらダメですね。
向きあわないと。。。考えないと。。ウーーン
Posted by ふみ at 2008年02月09日 01:06
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