2008年03月10日

さらりとウソ

夕食の仕度が出来たので、呼びに行く。
布団の中にいる。
出かけたときの服装に家で着るカーディガンまで着込んでいる。

「あらら・・寝るなら着替えて。」
パジャマに着替えをさせるために、
起き出してきたおばあのカーディガンのボタンをはずす。
もう1枚、カーディガンを脱がしにかかる。
すると、自分の胸元をにぎって脱がされないように抵抗する。

「風邪を引いたから、このままでいい」
「誰が風邪なの?」額に手を当てる。
「熱など無いわよ。」
「風邪だから・・」
強引に脱がす。カーディガンの下のシャツもドンドン脱がす。
間髪いれずにパジャマを着せる。
「さあ、カーディガンは自分で羽織って! 寒いでしょ」
「寒くなんか無いよ。」
「さっき、風邪だって言ってたじゃない。」
「風邪じゃないよ。」

知っています。着替えるのが面倒だったから嘘をついたって事。

オムツを取替え、トイレに行かせる。
私は汚れ物を始末に行き、トイレに戻ると、出てきたところ。
早過ぎる・・???
「トイレしたの? 出た?  じゃ、こっちで手を洗って」
「手も洗ったよ。」
「どこで?」
便器を指差す。
「あそこではオシッコをしたんでしょ。手は何処で?」
「あそこよ。」
「同じところじゃおかしいでしょ。」
渋るおばあを強引に洗面所で手を洗わせる。

嘘はさらりと滑らかに出る。
普通の会話はこうはいかないのに・・・


ラベル:認知症
posted by ふみ at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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