「真っ暗でわかんないよ。どこにいるんだよ?」と言いながら
階段をあがってくる。そのうち、声が小さくなった。
見に行くと、息子の部屋に入り込んでいる。午前4時20分
眠っているのに話しかけている。
「違う」と言いながら出てくる。
階下に連れて行くと、玄関の内、外、駐車場、居間、洗面所
家中の電気がついて、おまけに玄関が全開。
玄関には座布団が2枚。
居間のソファのクッションが片付けられ、おばあの毛布がある。
「おじいさんの具合が悪いので医者を呼んだ」
そういった、シュチエーションらしい。
おじいさんはとっくに故人。
そんなことは無いと、話し寝かせた。
少し経つと、私の名を呼びながら、また2階に上がって来る。
また同じ、全ての電気がつけられている。
「頼むから、寝て。部屋からもう出ないで。」
2階にあがっても、階下の物音に聞き耳を立てて、物音に降りる
また玄関の所に立っている。
別のある日は----
夜の10時ごろ。
玄関の灯りの前に座って、バッグの中をゴソゴソ。
自分の部屋の電気をつければ良いものを。
何をしているのかと聞けば
「お腹が空いたから食べ物を探しているの」
パンを上げて、部屋に戻した。
また、ある日は-----
来客があって、お菓子を置いて帰られた。
おばあが応対をしてしまった。
誰だか、わからない。
聞くと、亡くなった親戚の名前を言う。男女かもわからない。
翌朝、まともなことを言うかと思って、
「昨日来た人は誰?」
私に顔を近づけてきて、ゆっくりした小声で「外国人」
冗談で言っているのではない。真顔。
ガックリ〜
またまた深夜---
「ほたるの篭作りの先生が来ているんだけど、いないの。
どうしていいかわからない。」
家の中で先生を探していると言う。
「はたるの篭作り」なんて、どうしてそんな言葉が出てくるのか
ある早朝----
前の家のチャイムを押し、「妹がいない・・」
訳の分からないことを言って起してしまった。
ある時は---
子ども時代に帰って、今友達と一緒に先生に立たされている。
いつまで立っていればいいのか、聞きたいので先生を探している
夜中の11時頃。
振り返ってみると、やっていることはおかしいが、この頃は
物語の説明が出来た。
2階にも、よく上がってきた。今は2階には来ない。
夜型で家の中の徘徊は、今も変らないが、理由を聞いても
単語が出てこなくて、話は出来なくなった。
確実にボケのステップアップはしているのを感じる。
そして2006年からは、
このブログにボケの出来事をメモっている。
はてさて、どこまで「ボケ道」を極めていくのか、楽しみ。