私の住む市では、月に一度の古着回収日。
半透明の袋に入れて出せば、無料で回収してくれる。
リサイクルにもなる。
私の風邪の調子も落ち着いてきたので、おばあの洋服を少しでも
出そうと広げた。
おばあの部屋は、まだ、ほとんど手がつけられていない。
始めると、引き出しのいくつかを見るだけで時間がかかり
結局、いくらも片付かないで時が経つ。
思い直して、後日に、もう一度、開いて捨ててみたりするので
遅々として進まない。
今回はおばあが普段デイサービスに通っていた時に、着ていた
服の入っている引き出しを片付けた。
よく着せていたな〜
どの服にも、思い出というか、着ている姿が目に浮かぶ。
取っておいても、誰も着れるものでもない。
それにしても、大きな袋に、ポンポン詰めて、捨てようと
している自分が冷たく思われる。
でも、このままというわけにも・・と、片付けた。
おばあの服は、まだまだ・・ある。
おばあの趣味の品も、お稽古の道具も、まだまだ・・ある。
残された家族は、皆、この作業をしているのだろうか?
さっぱり、すっきり、捨てているのだろうか?
思い切って、一度に、目をつぶって捨てた方がいいのか?
80を過ぎた、趣味を通じての友人が、
「私は片付けの時期に入ったのよ。これからは物を増やさず、
少しづつ捨てていかなくてはならないの。」
そう言って、趣味で使う物をくれたりする。
考えさせられる。